今回はみなさんが一度は耳にしたことがあるであろう坐骨神経痛について説明させていただきます.

 

 

 

皆さん坐骨神経痛というのはテレビや本などでよく目にすると思います.でも,じゃあ坐骨神経痛ってなに?と聞かれるときっと「お尻のあたりが痛くなる」や「足にびりびりしびれた感じが出る」など症状はある程度知っていても,どういうものかはあまり知れていないと思います.なので,今回は坐骨神経と坐骨神経痛について説明させていただきます,

 

坐骨神経ってどこにあるの?

 

まず,坐骨神経は頭から背骨を通って腰椎の4番目から仙骨の3番目から出ています.

 

その後お尻回りの筋肉の間を通って,膝の方へ降りていき総腓骨神経と脛骨神経に分かれふくらはぎの前側・側面・後面を走行して足先に行きます.

 

ここで,大切なことはお尻の筋肉の間を通っているということです.腰椎の狭窄症やヘルニアが原因で坐骨神経痛が出る時もありますが,神経の走行上筋肉の間を通っていれば筋肉が硬くなれば神経を圧迫してしまう可能性が高くなり,先ほど話した走行に沿って症状が出る可能性があります.

 

坐骨神経痛って病気??

 

まず,坐骨神経痛は正式な診断名ではありません.症状です!ここがまず大事なところです.たとえば,風邪をひいたときなどにゴホゴホ咳が出る時ありますよね?じゃあ咳って風邪の時だけしか出ないかというとそんなことはないですよね?坐骨神経痛も一緒です.

 

坐骨神経に沿って痛みやしびれを伴うものが坐骨神経痛です.しかし,この坐骨神経痛は,診断名が脊柱管狭窄症でもヘルニアでも出る時があります.なぜこれが,大切かというと原因が違うということです!原因が違うということは同じ坐骨神経痛でも治療法がことなってきます.風邪での咳と喘息での咳では薬も治療法も違いますよね?それと一緒です.狭窄症やヘルニアが神経を圧迫してしまって症状が出てしまっているものに関しては手術が必要になる場合もあります.しかし,狭窄症・ヘルニアがあっても症状が出ていない場合もあります.また,これらが原因の場合症状に波がないことが多いので,楽な姿勢・動作がある方はもしかしたら運動によって改善することができるかもしれません.今回は,簡単にお尻回り全体をストレッチできるセルフケアをご説明していきますね!

 

簡単なセルフケアをお伝えします!!

 

  1. 仰向けで寝ます.

  2. 片方の膝を立て,立てた膝と反対の手で膝を持ちます

  3. 立てた膝と反対方向へ膝を倒していきます.

 

図のような状態で臀部にツッパリ感が出ていれば十分です.その状態で15秒程度保持しましょう.

 

このストレッチを行うことで後面の筋肉・筋膜の硬さ,歪みを軽減できます.

 

臀部の痛みやしびれが強い時に無理のない程度でやってみてください.

 

 

 

*注意点:このストレッチを行うことで痛みが強くなってしまい、その痛みがその後10分程度まで残ってしまう方はこの体操があっていない・やり方を間違えている可能性が高いので無理に行わないようにしてください!